【未経験でも大丈夫だぞ!】通関補助業務ってどんな仕事なのかを詳しく解説

海外からの貨物を税関に申告して国内貨物にするための作業を手伝う通関補助業務ですが、実際にどういったことをするのか詳しくご紹介します。大手外資フォワーダーで10年ほど勤めていた経験からお話し致します。

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通関補助業務とはどんな仕事?

通関補助業務とは一言で言って、通関をする税関への申告に関わる仕事といっていいでしょう。その業務は場面でかなり多岐にわたります。まず税関に申告するにしても予備申告を入れるのであれば貨物が海外から届く前に(保税貨物として保税倉庫に蔵置される前の段階)で申告するのですからその申告に関わる作業はすべて通関補助業務と呼んで良いと思います。

申告前の段階

例えば通関士の資格を持っていない方が申告に必要な情報をお客さんから聞き出すという作業も通関補助業務です。通関士の資格を持っていようが関係なくこの作業は通関補助業務と呼ばれます。通関士というのは申告する際に誰の名前で申告するかの問題だけで、実は通関士の仕事というのは申告書類のチェックくらいなものですし、ときに会社によっては申告時に名前が記載される(通関士番号)通関士とは別の方が書類を作成して申告することもあります。

税関から保留になった場合

申告内容に不足や不備があった場合は税関から通関許可を保留されます。これはいわゆる不受理、という状態で業界では『ふじゅった』と表現します。不受理になった、という意味ですね。

付随して申告した書類を税関に持って行く作業も通関補助業務でしょう。最近では税関への申告書類は電子化が進んではいるので、こういった作業はある程度なくなっては来ているのですが原本を提出する必要も時にあります。例えば原産地証明書とか、サイテス(CITES)とかですね。こういった原本の提出が必要なものは税関へ持って行かなければなりません。そういった作業は補助業務です。

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英語を使う機会

通関補助業務で英語を使うケースはあります。ケースとしては、海外の送り主に聞かないと分からない場合などは英語を使って電話やメールなどをする必要があります。私の会社ではそうでした。余談ですが外資系といってもマネージャーは英語を話せない日本人ばかりでしたし、職歴の長い人ほど英語をしゃべらない方ばかりでした。若い人のほうが大変そうでした。

英語を活かしたい人は良いかもしれませんが、ただ通関関係の仕事というのは英語を使える方は重宝されますが基本的に相手は日本人のケースが多いです。私の会社では英語を喋れる方は派遣社員でも重宝されたのですが、それが理由で正社員になれたケースは多くはありません。英語のレベルは喋れるかどうかということがポイントではなく、あくまでTOEICの点数がすべてでした。実務的な実績ではなくあくまでテストの点数がすべての会社でした。それがいいのか悪いかはよくわかりませんが、実務的に喋れる人間を重用するのではなく、テストの点数が良い人を正社員にする場合が多かったです。

荷受人が日本人じゃないケースもありますので、そういった場合は英語を使う必要が出てきます。日常会話に加えて通関や税関などの専門的な知識に加えてされにそれを英訳する技術が必要になります。また相手の国の慣習なども少し理解する必要があります。それは相手の国がどういう言い回しをすれば伝わるのか、理解してもらえるのか等に結びついてきます。

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税関検査の通関補助業務

補助業務とは申告することだけが補助ではなく、またお客さのための作業だけでもありません。どういうことかというと、税関へ申告するとランダムで検査指定されるケースがあります。この検査はX線検査、開封検査すべて含まれるのですが、こういった検査に指定された貨物について検査場に運んだりすることも補助業務ですし、また開封するのも実は業者の仕事になるケースがあります。開封して封をする逆も然りです。

検査の種類はいくつかあります。税関へ持ち込んで、税関の保税蔵置所で検査するケースと自社倉庫内に税関の検査場があればそこで検査する現場検査もあります。

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通関補助業務の将来性

通関補助業務は将来性は通関士になるための業務の習得に役立つか?といわれると必ずしもそうではないケースが多いです。よく通関士は税のプロのように言われるのですが、税については通関士が税番を振るのはタリフを見て振るので必ずしも税に精通していなくてもタリフの引き方を知っていれば誰でもできます。深刻に必要な書類作成は通関士じゃなくても出来るのですが、申告するには通関士のチェックが必要になります。

ということから、通関士として仕事をしたいという場合はその会社の貨物の流れを把握するには良いですが書類作成やチェックなどということはそれ専門にやらないと身につけるのはかなり難しいです。

予備申告に入れられないケースでコンタクトしなければいけない場合は補助業務となるのですが、この場合は知識もそうですが経験がものをいうケースが多いです。ですので、あまり税関への申告に慣れていない経験の浅い場合は知識の豊富な人に聞きながらやることも可能です。もちろん申告してすぐに許可が出てすぐに配達に出なければいけない場合や、その配達の期限までに税関から許可をもらわなければいけないケースもあるのでそういう場合は経験がものを言います。

知識や経験を得た後で通関補助業務として就業した場合の将来性ですが、業務を覚えても資格を持たないとあまり意味がないかもしれません。もちろん他社に行っても同じ業務が出来るのでつぶしは利くのですが、結局は通関士の資格を持っていることが大事になってきますが、通関士となったところでずっと現場仕事になってしまいます。

ただ、日本の企業は資格を持っていることがとても重要視されるケースが多いので、通関補助業務から通関士の資格を取ってやっていました、となればフォワーダーだけではなくメーカーなどへの就職も可能。メーカーとは製品を輸出入する会社のことです。メーカーの場合は特定の製品を扱うことが多いため、その分野に深化していくことになると思います。

いずれにしても知識欲が旺盛で資格取得を厭わない方が向いている仕事です。経験などがなくてもすぐに現場に入れるケースが多いのも特徴ですが、業務をこなすには独学でもなんでも知識を習得していく意欲は求められると思います。

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