お部屋探しをしたい!
と思ってもなかなか見つからない、希望の条件の部屋が見つからないという悩みをお持ちの方へ。部屋探しって難しいですよね。 その気持ち私には分かります。
不動産屋さんをやっていて相談に来ていただいたお客様のお悩みを何とか解決しようと日々頑張っています。部屋探しの悩みとか解決方法のキッカケとなるようなちょっとした糸口を、不動産屋さんを営んでいるものだからこそ言えることをぶっちゃけます。
お部屋探しは以前より大変になっている?
賃貸仲介を始めてお客さんにご来店頂いて感じたことをお話いたします。
不動産屋さんに相談に行こうか迷っているとか遠方でなかなか新しい住居の情報がわからないなんて言う場合もためになるかも。
またこんな悩みがあるなだけどっていう方もコメント欄にください。
解決方法を探してみます。
不動産屋からアドバイスできるお部屋探しをしている方への勝手なアドバイスととらえていただいて良いです。
お客様から条件を提示されて、不動産屋がどういったことを考えているかという不動産屋のというか私の本音もぶっちゃけるんで参考にしてみて下さい。
もちろん不動産屋さんが有利になるように誘導するようなアドバイスではないですよ。
物件探しのご相談を受けていて感じたことやこういったことをあらかじめわかっておくと話が早いということ。
インターネットで物件探しができるようになって部屋探しがとてもパーソナルなものになってきている一方で、自分の部屋を探すのが大変、何から探していいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
いろんなポータルサイトに登録して手あたり次第物件を見ているという方かなり増えています。
そのおかげか来店して下さった方にこの物件どうですか?とこちらから提示しますとその物件は見たことがある、と言われることが多いです。
不動産賃貸のポータルサイトで自分で見ていなくてもおススメ的ないわゆるレコメンドのメールでいろんな物件を紹介されるんですね。
そのおかげか弊害なのか、とにかく物件を決められなくなっている方もいらっしゃるみたい。
もちろんお部屋探しをしている方個々のご事情はあると思いますが、今までの経験から感じたことでアドバイスできることを書き連ねます。
部屋探しをする設定をしないとなかなかイメージしにくいはずですので下記の通りにします。
下記の条件はよくお部屋探しをする女性から出される設定です。
実際に設定を決めてお部屋を探してみよう!
設定
3月初旬 繁忙期中
春から社会人、一人暮らし、女の子、住宅補助なし、1K、1ルームタイプ
賃料7.5万円設定。管理費込み
職場 青山一丁目までできれば30-40分くらい。
徒歩 10-15分くらい
入居時期3月末までに
給与予定 額面で(税引き前)23万円くらい
初期費用できれば30万円台。
設備面
バストイレ別希望
2階以上→防犯を考えて
オートロックもしくはモニター付きインターフォン。→防犯を考えて
不動産屋さんからのアドバイス1
初期費用なんですけど、敷金礼金が1月分ずつ取られるような物件だと、大体相場的に2019年現在、家賃の5.5倍から6倍くらいといわれてます。
高いですよね…。
この敷金礼金については我々仲介業者はかかわることができないし、交渉は可能だけど設定は管理会社とか大家さんだからね。
だから初期費用の見当を間違っているとせっかく申込に至っても高くてしり込みしてしまうこともあるでしょう。
今のところ初期費用としては5.5倍くらいかかるということは覚えておきましょう。
もし初期費用を抑えたいなら、新築とかのほうが安かったりするケースもあります。
あとやっぱり敷金礼金を0にしているところかな。
不動産屋さんからのアドバイス2
われわれ不動産屋はどこを見ているかといいますと、条件もそうなのですが入居する時期です。
入居先を探す前に家賃相場を見たいという方もいらっしゃいますが、今はほとんどネットで見ることができます。
すでに物件が空室のものを紹介しても入居が2か月もだと物件の仮止めというのはほとんどできません。
応じてくれる管理会社でも1週間程度でしょう。
その間家賃を発生させないで止めておくというのは大家さんとしても本意ではないことはわかるかと思います。
2か月もという方の場合物件の資料をわれわれ不動産屋が出して仮に気に入ったとしたらどうするか?
われわれ不動産屋はどういう反応を見るか、それは入居時期を早められるのかどうかです。
探し始めるベストのタイミングとは?
一般的に言って申込からだいたい2週間から3週間程度で入居してほしいといわれます。
中には即入居可能な物件であれば10日程度で入居してほしいといわれることも。
ということで退去が迫っているなら超急ぎ、2月くらい先に退去日が迫っているならある程度家賃が2つ発生してしまうことも覚悟しつつひと月から1月半前くらいから探し始めると余裕があります。
退去日が過ぎて住むところがあれば別だけど、住むところがないとなると大変ですからね。
今回の7.5万円の女性の設定の場合、4月から職場で働くため3月下旬までには入居したい。そうなると部屋の探し方も少し覚悟が要ります。
それは多くの方が3月末までに新居を決めないといけないので、探し出した物件でどれがいいかなという風に選ぶ時間があまりありません。
物件があったとしても競争率が高くなります。
内見していても他社の内見が自分のお客さんの前に入っていると、内見から帰ってきていざ申し込もうとするとすでに申込が入っていたりなんてことしょっちゅうです。
都内の西側は安くて知名度も高い街が多いので競争率が激しいイメージです。
一方、東側の江東区などは賃料帯は西側とそう変わらないですが、競争はそれほどでもないという感じです。あくまでイメージ。今後はわかりませんが。
お部屋探しをしている方の思い込みなどもある面もありますので、不動産屋の観点からこれはこうなのでこうなるんですということも説明いたしますね。
賃料を決めると自然と住める地域が絞られていきます。
賃料というのは動かしようがないものなので一般的な考えとして、賃料は月収のだいたい1/3くらいが目安でしょう。
大家さんも申込をもらって一番見るのは月収ですし、会社の規模感などもそういった理由からなのでお申込み用紙にお勤めになる会社の規模や資本金などの記載を求めるのです。
この人を入居させて賃料がきちんと支払われるのかという点を気にします。
そのために保証会社が貸主と借主の間に入るのですが、保証会社も見るポイントはほとんど同じです。
会社の規模や資本金。
とにかく支払い能力があるのかどうか。
もし家賃を月収の半分くらい出します!頑張ります!といっても大家さんや保証会社がオッケーを出さなければお申し込みは受理されません。オーナーの審査に行く前にダメといわれてしまいます。
保証会社も複数あるので、管理会社がほかの保証会社をあたってくれることもあり。
賃料を決めると住める地域がある程度絞られて行くと思います。
地域をまず決めて出せる家賃で住むところを決める、という方法もアリですがこの方法ですと物件探しは長期化します。
といいますのも殆どの方は出せる家賃と住みたい地域が合っていないことが多いです。
というよりも都内の家賃設定が高い、というのもあるのでしょうけど、新卒の方がいきなり10万円も家賃補助なしで選ぶことは出来ない。
どんなに大きな企業に勤めていてもいきなり家賃補助が出れば良いですけど、出ないところもあります。
契約が勤め先の法人契約になるのか、また個人契約になるのかでも入居の条件が変わります。
また政府の働き方改革で非正規と正規社員の待遇面の格差をなくすということで家賃補助が廃止されるケースも見られます。
東京の家賃相場の構成について
今回の設定で税引き前に23万円くらい7.5万円の条件。
これは妥当な線だと思います。ちょいギリくらいかな。
しかし家賃相場として現実的に7.5万円て都心部ではかなり難しくなるのでは?と思うでしょう。。。
そこで東京都内の家賃相場について簡単にご説明します。
東京の家賃相場は飯田橋を中心に出来上がっている、というのが不動産屋さんの一般的な言い方。
つまり真ん中に行けば行くほど、山手線の中の飯田橋(飯田橋はすごく利便性の高いエリアだからです。)に近ければ近いほど高いという風に言われています。
もっとも、飯田橋付近だからといって何が何でも周辺より高いかというとそうではありません。
築年数を選ばなければ飯田橋付近の文京区でもそれなりに出てきます。
2019年現在、築20年以上でもオッケーであれば7.5万円くらいの物件の数は相当数あると思います。
ここで問題になるのが相談される方の設備面の条件です。
まず賃料だけで考えると都心部でもある程度の数は見つかりますが、ここに相談者の条件を当てはめていくと物件がなくなっていくのです。
そうするとどうするか?
古い物件でもいいところありますよ~
とか、
都心部近くて通いやすいですよね~
なんて言い回しよく聞くかも知れません。
あまりうちではやらないんですけど。
中がフルリフォームされているリノベーション物件なら勧めますけど。
と、相談される方をノセていくのですが、とは言っても相手は女性です!
キラキラした物件に住みたい!というのが本音です。
古くてなんだか男臭い物件なんかイヤやわ~という方がほとんどです。
そりゃ当然。
可能であれば奇麗である程度広さのあるところに住みたいって思うのが人の気持ち。
そうすると今度は相談者がもしどうしてもその地域がいいという場合は駅徒歩を延ばすという見方をしますし、不動産屋さんとしてはほかの地域へ振ってみることをします。
人によってはどうしても譲れない!という気持ちもあるはず。
どうしてもここじゃないとだめ、とかどうしてもこの場所で予算内で見つけると決意している人。
不動産屋さんの本音としてはもらった条件で都心部はきついと判断した場合はほかの地域の物件を出して地域のご紹介などをしながら反応を見ていきます。
ストレートに聞いてしまうこともありますよ、この地域はいかがでしょうか?って。
不動産屋の観点からのアドバイスその1
職場からの通勤時間はどのくらいを見ているか?
乗り換えは何回してもいいか?
という観点から通いやすい地域を考えます。少なくともうちは。
不動産屋さんの仕事として新しい価値を与えるとか、新しい気づきに導くっていう役目もあるんです。と営業を教えられた年下の店長に教わったんです。
どうしてもその地域に住みたい、例えば駅徒歩を延ばすとか、お部屋探しで何が相談者にとって重要なのかということを確認します。
というのも、お部屋探しをしている方の多くが何となく漫然とお部屋探しをしている方が多く何が一番自身にとって大事なのかを認識していない方が多いのです。
特に初めてのお部屋探しの場合どう探していいのかわからないという方も多いでしょう。
しかし今回の設定のように賃料は動かせないとなると今度は次に何が重要か?ということを認識することが大事。
バストイレ別が絶対的に外せない!
or
駅から近いほうが良い!
or
2階以上は絶対だ!
or
オートロックは外すことは不可能!
このうちどれが一番大事とか、全部必要っていうならもう地域を変える以外手はない。
相談者の中で賃貸の仲介営業マンが認識してもらうよう働きかけることが双方の理解に繋るわけです。
何といっても双方の信頼関係が重要です。
不動産屋さんからのアドバイスその2
2階以上が条件という方
確かに1階だと通りに面していると通行人に中を見られてしまう可能性はありますね。
2階以上を防犯面の観点から選ぶという女性も多いですが、防犯面で言うと2階は1階と同じくらい気を付けたほうがベター。
2階というのは通りから見えにくいため中で何が起こっているのかということが見えないという意味でもあります。
2階というのは侵入する人間にとっては入りにくいものではありません。
電信柱や隣の建物が隣接していたりすると、壁伝いに上っていけますし壁があれば周りからも見えにくくなります。
ですので一概に2階以上が安心というのは一概に言い切れない。
侵入者にとっては2階から飛び降りてもそれほど大事には至りません。
2階なら安心というのは言い方は悪いですが、思い込みにすぎませんね。
しかし1階でもいいのかといわれるとそうでもないかもしれませんし、心理的に2階のほうが人目も気にならないというメリットは大きいわけです。
女性なら着替えをしたりする必要もありますし、1階で道路に面していなくても着替えするにはかなり気を使いそうです。
もし本気で防犯を考えているなら階回数もそうですが周りをチェックすることも大事。
例えば隣接している建物から2階のバルコニーに渡れるのかどうか?
電信柱づたいに登れたりしないか?
駐輪場の屋根づたいに上階に行けないか?
オートロックにしても完ぺきとは言えません。
例えば業者の方が別のお部屋にお届け物をするさいにオートロックを開けてもらってドアが開いたすきに一緒に入ってしまうという方法も出来なくありません。
オートロックを開錠できるのはほかの部屋の入居者でもできるので過信はよくありません。
しかし1階でも完全に道路との仕切りがあったりフェンスを建ててくれていたり、オートロックなどがある場合は心理的に安心ではあります。
そういった物件の場合は今度は日当たりなどが気になるかと思います。
ある程度規模の大きなマンションであれば前にフェンスなどがあれば安心感はありますのでそのあたりも考慮しても良いかも。
さて、今回の設定で最も動かせないのは7.5万円という賃料です。
入社したての方にとって大事なのは予算だと思います。
その限られた予算内で何とか希望のお部屋を探さなければならない。
住みたい地域によっても予算は変わってきますし、当たり前ですが駅から物件までの時間をどのくらいまで考えているかによっても家賃は違ってきます。
駅から徒歩でかかる時間を延ばす、とさっき言ったのですがどこでもそれが通用するかというとそうでもないケースも。
ここで言ういい物件とは賃料も設備もご希望に見合っているという設定です。
そもそもですが、駅に近い物件にいいものを作ってちょっと家賃が高くても駅近だからという理由で選ぶこともあるはず。
何が言いたいかといいますと、もともと駅近の物件というのは建設された当時では良いとされるものを作った可能性が高い。
それが駅近だからという理由であまり賃料も下がらない。
ところが、物件の設備の需要というのは変わっていきますし、大手の新築物件であれば当然リサーチもします。
そうすると、そういった物件が人目についたとき心理的に私もこういったところに住みたいとなるのは当然。
奇麗で築浅で、バストイレ別で独立洗面台があって、という欲求です。
どうせ住むなら奇麗なところに住みたい!
住む人にとって当然ですし私もそう思います。
駅近の物件に限らず建物は建て替えられたり、リフォームされるまでは建てられたままの状態で次の借り手を待つことになります。
(もちろん分譲タイプはオーナーが区分所要なので部屋ごとにリフォームする可能性はあります)
そうすると、駅から少し徒歩を延ばしたところに現在の需要にあった物件を建てるというのは当然ではないでしょうか?
同じような造りや設備のマンションであればある程度の賃料を設定しても入居してくれるだろうという推測をオーナーはするでしょう。
そうすると駅徒歩を延ばしたところでも賃料というのは相対的に大きくは下がらないというのが私の見立てです。
もちろん駅から離れた築の古い物件は賃料は退去ごとに下がるか据え置きの可能性があります。
大家さんも賃料を維持したいとリフォームしたりと付加価値を加えていきます。
そうすると賃料は大きくは下がりません。
別の見方もできます。
例えば都心部で言えばここに住みたいという駅があってそこから駅徒歩を延ばしても違う路線の駅に近づくこともあります。
そうすると賃料は下がらないとは思いません?
都心の真ん中に行けば行くほどその傾向は顕著。
だって別の駅にも近くなるわけですから。
現実的に考えて都心部が仕事場になり限られた予算で部屋を探すとなると都心から離れた地域に部屋を探したほうがよさそうな気はします。
奇麗でしっかりした造りの物件とか多いですよ。
7.5万円くらいで奇麗な1Kタイプや1ルームタイプのお部屋が多い地域は?
足立区とか江東区に江戸川区。
あとは神奈川方面。
今は江戸川区もかなり人気が出てきており、開発も結構進んでいますし、区も教育に力を入れている様子で、治安なども改善がかなり見られます。
足立区は半蔵門線に直通乗り入れ電車があるのですが、その割に物件も安い場所が多いのです。新築物件も多いのが特徴です。都心部にも出やすいですし、かなりおすすめの地域です。足立区が良い物件が多いなと、思えたのはあるお客さんとのやり取りで知ったのですが本当に勉強になりました。
都心部で7.5万円でバストイレ別の2階以上はかなり厳しい。駅から遠いところといっても都心部だと難しい。
とすると、通勤時間を少し延ばして都心部から離れたほうが理想の物件に出会えるということになります。
私は江東区で不動産をやっていますが、相談に来られる方の多くがその地域に住める見合った賃料の希望で相談には来てません。
例えば江東区でも大島付近であっても新築物件は1Kタイプでも10万円弱くらいします。
家賃は未だ上昇傾向にあります。
多くの方は限られた予算で何とか希望の地域に物件を見つてほしいというお気持ちで相談に来られます。
我々も何とか希望の物件を希望の地域で見つけたいと思っています。
ときには川を越えた江戸川区や足立区の物件をご紹介することもあります。
江東区の大島も新築が多く建っています。(2019年3月現在、駅周辺で確認できるもので6棟ほど。もっとあるかも)
ちなみに新築の1K、部屋の大きさがだいたい26㎡くらいで大島は管理費込みで10万円くらいの設定です。
それでも繁忙期といわれる1-3月で空室がなくなってく。
つられてではないのですが、繁忙期というのは黙っていても住みたい人がワンサカ来るので、それをオーナーも管理会社も知っていますから賃料をやたら下げませんし交渉も難しくなります。
地域がまず第一として物件を探すと今回の設定で7.5万円だとかなり難しさもあります。
地域は地域の値段設定がありますし、近くの物件が賃料が上がればそれはほかの地域に流れていくわけで、必然的に需要と供給のバランスで物件が決まる速度が速いとなるとオーナーや管理会社は賃料を少し上げても入ってくれるだろうと思うわけ。
周りの管理会社が設定しているわけではなく、フワッとした空気のようなものなのですが、あそこの物件がこの値段設定で出しているならウチの物件はこのくらいでもお客さんは付くだろうという、なんとなーくの空気感です。
値段設定はオーナーさんや管理会社やまた建築した物件の査定の問題もあり賃料を下げてしまうとオーナーの支払いに支障が出る可能性もあります。
値段交渉も可能な物件もありますが、建築するにもお金がかかっていてオーナーがお金を出しているわけです。
関西では賃料の交渉も当然あるようです。
都心部の関東ではそういった風習はあまりないですが。
別に交渉が悪いといっているわけじゃないです。
値段設定にはいろいろ事情がある、ということですね。
また、その値段設定でも入ってくれる方もいらっしゃるわけです。
安いほうが良いのは誰もが当然思うこと。
ただ、いろいろな事情があるということは覚えておきましょう。
中間まとめ
1.予算が限られている場合は部屋探しで大事なポイントに順位をつける
2.2階以上は安全というのは過信にすぎない
3.駅徒歩を延ばしても路線が近くに複数ある場合は大きく賃料は下がらない(設備の同条件もしくは近いもの)
4.そもそも都心部は賃料が高い
5.物件を優先するなら外へ外へ行ってみる
6.何が自分の部屋探しで大事なのか認識する!
7.地域ありきの場合部屋探しは長期化する傾向に
8.賃料交渉は関東ではあまり見られないけど関西は当然にあるよう。
9.部屋の設備が大事なら都心部から外へ行って探すべし
お部屋を探すうえで重要なポイント
お部屋探しで大事なポイントについてですが、一言で言うと、人それぞれ。
設備面で分からないこともあるだろうから細かく説明していきます。
建物の構造で違いを知ろう
これは建物が建っている場所も考慮しても良いかも。
というのは構造上、音を拾ってしまう可能性もあるから。
木造はとにかくお安い物件が多い
これは建物の構造として木の柱を使っている。
メリットは建築費が安いこと。
あとは間取り図を見てもらうと分かりやすいけど、鉄の太い柱を使っていない分梁が出ないので、部屋の中に家具の配置がしやすくなる。

木造タイプのデメリット
気密性が低く、防音性も低い。
つまり極端な話、夏は暑いし冬は寒いと。
これも一概に言い切れない面もあり、実際行ってみて確認しないといけない。
ただ最近は木造の性能も上がってきているらしいので、木造だからダメというのは古い物件の話ということになるかも。
防音性を伝える際のイメージで言うと、戸建ての住宅くらいのイメージ。
隣の話し声とかが聞こえてくるような感じ。
妹が電話でケンカしてたりとかが聞こえてくるようなね。
でも賃料は安く設定されることが多いです。
鉄骨造について
鉄骨造は誤解が多いですね。
軽量鉄骨と重量鉄骨があるんだけど、どちらも同じ鉄で骨組みを作っている。
耐震性を木造よりも高めたタイプ。
ただ防音性という観点で言うと、イマイチな感じ
音は中の音、隣人の音とか、とあと外の音。車が通る音とかサイレントか。
鉄は木造よりも響くので立地によっては木造よりも外の音を拾う可能性は高い。
あと、中の音に関しては骨組みは鉄だけど隣との仕切りは石膏ボードだからこの石膏ボードの厚さを確認したほうがベターかな。
ALCも似たような造り。
音は空気を伝わってくるものと、壁や骨組みを伝わってくるものがあることを覚えておきたい。
RC造
RC造は鉄筋の骨組みにコンクリートを入れたもので防火性、防音性ともに優れた構造となっています。
ただ建築費が高くなるし、梁が出てくるので1Kタイプとかでも部屋に柱が出てデコボコしていたり、天井がなんか変な形している部分もあります。
SRC造は上記のRC造にさらに鉄の骨組みで強度がかなり増したタイプです。
1Kタイプのお部屋にはあまり見られないですが、古いタイプですとたまにあります。
不動産屋さんからのアドバイスその4
RC造の中でも、外壁はRC造で作っていても中の部屋の仕切りが石膏ボードのみになっているケースも散見されます。
このあたりの確認はとにかく内見して部屋の壁をちょっと触ってみて明らかに厚みのある感触ならコンクリートで仕切られています。
逆に薄そうだなと思ったら石膏ボードの可能性が高いです。
木造タイプを嫌がらないでほしい。
木造タイプは防音性や遮音性が相対的に低いとしましたが、しかし例えばほかの部屋と接していないなどの場合はどうでしょう。
隣の音も気にすることもないし、気兼ねしすぎる必要もなくなります。
とにかくどのくらいほかの部屋と接する面積があるのか、また接している部分は自分の部屋のどの位置か?相手の部屋のどの位置かによっても音の伝わり方が変わってくるんで、その辺しっかり見てみましょう。
バストイレ別に隠れた努力と弊害について
バストイレ別がいいという方も、ユニットバスでも気にしないという方も是非参考に。
バストイレ別の希望が高いということは不動産屋さんみんな知っています。
われわれ仲介業者だけではなく、建築する側もそうです。
そのため何とかしてバストイレ別で部屋を作ろうとしてくれているんです。
でも、バストイレって実は結構面積が必要になるんで、そのためにあるものを失くしてしまう部屋が増えています。
それ、脱衣所なんです。
脱衣所という概念を捨てて、トイレと洗面所を一緒にして、洗面所の前で服脱いで左側にバス(もちろんドアあり)、右にトイレ(仕切りなし)というタイプ。

こういったお部屋が大分増えてきています。
バストイレ別でお部屋探ししてて、あ!いいのあった!と思ってもこういった造りになっている可能性があるんで、注意して図面見てみましょう。
別に脱衣所ないタイプでもいいという方もいらっしゃるのは知っています。
ただ、私の感触ですと3割くらいはトイレと洗面所が一緒になっているのイヤって方でした。
都内で7.5万円、お勧めはどこだ?
さて、脱線してしまいましたが、青山一丁目に通うという女性の新居。
私が探すとしたら足立区とか江戸川区。
足立区のほうが通いやすいかな。
北千住から少し上に行ったところに五反野や西新井があります。
この辺りは結構安くていい物件が多いのが特徴で、青山一丁目にも通いやすいと思います。
東武伊勢崎線
中央林間行きに乗って
押上
半蔵門線直通で青山一丁目。
乗り換えなしで行ける。
あとは神奈川方面かな。
内見で重要なポイント
これも人それぞれ。
日当たり気にする方は前に建物があるかどうか、日は入ってくるか。
南向きではなくても結構日が入ることがあります。
隣に建物がないとか角部屋とか採光が上手い造りだと南向きではなくても明るくていい部屋ありますよ。
コンビニとかスーパーとかも今はグーグルマップで確認できますからね。
あとは、駅まで平坦かどうかとか坂道の有無。
出来れば夜の雰囲気も見たほうが良いけど、時間ない人も多いでしょう。
においとかは然り。部屋に入ってクサッて思うようなお部屋もなくはない。
あとごみ置き場も見たいけど、敷地内に専用のごみ置き場あるところもないところもあるから何とも言えないかな。
メジャー持って行ったほうが良いっていうけど、採寸だったら住む前でもいいかもしれないし、測るのはカーテンとか家具類ですね。
新居までそれほど遠くなくて不動産屋さんに行ければ、採寸の内見に付き合ってくれる不動産屋さんありますよ。
うちも大丈夫。
カメラはあったほうがベター。というより後で確認できるし遠方の方なら動画とか撮ったほうが良いかも。
あとやっぱり壁の厚さとかは確認しといたほうが良いかな。
後々もめるのは音関係が断然多いです。
不動産屋さんからのアドバイスその5
この物件良いなって思って問い合わせしても、不動産屋さんから『終わっちゃってます』っていわれることあるはず。
それっておとり物件?
いえ、一概にそんなこともないんです。中には申込入っている物件でもネットに掲載し続ける業者さんもいらっしゃいますけど、それはキャンセルに備えてという面もあるみたい。
それがいいのか悪いのかでいうと、空いていると思って問い合わせしたんだから終わってるのに載せるなって部屋探ししている人はそう思うでしょうね。
私もそう思います。
ひどかったのは、お部屋の空き状況を管理会社に確認を取って、空いていますって言われて申し込んだあとに実はその物件1棟まるまる借りたいって申し入れが1か月前にあってその話を同時に進めながら募集出していたんですって言われたことです。
仲介する側にとってもたまったもんじゃないです。
結局その1棟まるまる借りたいほうで話進めたいって言われたらお客様だって気分悪いし。
われわれも他社さんの物件を扱っているので、申込入っているのに未だ空室で出すなよって気持ちにもなります。
あと、申し込みの情報とインターネットに掲載落とすタイミングって連動していないのと掲載落としてもタイムラグでどうしても載ってしまうものもあります。
でも私のお客様の経験したことはタチ悪いなぁと思います。
ほんと一部なんですけどね今のところ。
おとり広告にに関してはポータルサイトも取り組みを行っていてかなり厳しくなっています。
あと、管理会社さんの視点からすると、申込入っても審査があるので1番手の申込者が審査に落ちる場合もあります。そうすると、その審査までの時間がロスになってしまいもっといい申込者を逃してしまうので2番手を探したいという希望で掲載していることも。
でも、それって借りる側からしたらちょっと迷惑な話でもあります。
申込時に注意すること
物件はまずお申込みをして、保証会社やオーナーの審査を受けないといけません。時と場合によってはオーナー審査が先で、そのあとに保証会社の審査があるのですがオーナー審査で落ちてしまう可能性はなくはありません。
悲しいですが、オーナーさんも入居者に対してある程度どういった方に入ってほしいというのは持っている場合があります。落ちてしまったらもう仕方ないので、他の物件を探しましょう。落ちた理由などは一切教えてくれないので、それにこだわってばかリ居ても仕方ないのです。今後は変わっていってほしいな、と思いますが今のところそういう慣習になってしまっています。
契約の際に注意すること?
契約の際に注意することは、大体申込時に不動産屋さんから借りる際の条件についてや初期費用について提示があるはず。
少なくともうちはそうしています。
鍵交換費用についてなのですが、これは管理会社が設定しているので除外するのは難しいです。交換しなくてもいいと申し出てみて、オッケーが取れれば除外可能です。ただ、デメリットとしては前入居者と同じ鍵になってしまうところです。
交換するなら家主がするべきだろうという議論は私はちょっと言い辛い。
入居時の傷などについてですがこれもチェックシートが大体入っていますので引越ししたときに必ずチェックシートに記載をして自分がつけた傷ではないということを申告します。
あと、東京都の紛争防止条例というのがあって普通に生活していてできてしまったような汚れについては貸主負担になります。大家さんの負担ていう意味。
ただ汚さないように使わないといけないですよ。
水をこぼしてそのままにしとくと、床が腐食したりします。
放置しておいたりすると借りた側の注意義務違反、いわゆる善良なる管理者の注意義務違反ということで請求されます。
借りたほうは大事に使わないといけないということです。
他、特約などは契約時に必ず説明されます。資格を持った宅地建物取引主任者ですね。
こちら仲介業者か管理会社から必ず説明があります。
(どちらか、というのは契約をする場所は仲介業者の店舗もしくは管理会社になるケースがあるから。)
部屋の契約を終えるときには清掃費用の精算があります。こちらは退去時清掃費用として契約時に清掃費用として請求されるケースもあり、通常損耗の分を考慮して清掃費用に充てられ、清掃費用で賄いきれない分は敷金から補填されるような感じです。
ざっとこんな感じですけど、もし分からないこととか疑問に思うことあったら是非コメント欄にメッセージ下さい。
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