中国のバブルが崩壊するといわれて久しいのですが、中国はしぶとく生き残っていますし、いまだに中国の消費の需要に頼っているのは世界経済です。つまり、中国のバブルが崩壊すると世界経済が大打撃を受けるといわれているのですが、それでも中国は生き残れる可能性は高いです。
意図的なバブル崩壊を小さく起こす
中国の経済は今は自由経済を取り入れていますが、しかし大本のところでは中国の共産党がコントロールをしているのでは?と思われます。ただ共産党も経営のプロではないので経済をすべてコントロール下に置くというのは難しいでしょうし無理でしょう。ただ、共産党が一定の影響力をもって中国経済に介入をしていることはうかがえます。事実、中国共産党は一部バブルの崩壊などを手をこまねいてみていたり、特に投資家たちに警鐘を鳴らすことをせずにバブルの崩壊や株価の暴落などを引き起こしています。
これは中国共産党が、投資歴の浅い国民たちにこういったことが今後起こりうるということを経験させるために危機をそのままにしたという説もあります。また共産党はバブルをいくつか崩壊させながら逆に危機の芽を先につぶしてもいるといわれています。
バブルが崩壊しないように処置をしているのにバブルが崩壊してしまったら大問題だが、意図的に崩壊を引き起こそうとして起こすのなら何ら問題はない、というのも納得できます。
中国バブルが崩壊しても大恐慌にはならない?
中国バブルが崩壊する、というフレーズは日々日本のテレビなどで言われていることですがいったいどんなバブルがどのように弾けるのでしょうか。それによって中国はどうなり、世界はどうなるのか?
中国のバブルとはいったい何なのか?
バブル、というのはそもそも何なんでしょうか?泡?
バブル、というのは自国の実力以上に経済が膨らんだ状態ということですが、
株式や不動産を中心にした資産の過度な高騰、経済拡大期間を指すことが主である。
ただ、バブルといってもバブルと分かっている状態であるならある程度の対策はとれるはずではないでしょうか?
WIKIの説明にも以下のようにバブルの説明があります。
バブル経済とは、総じて結果論として語られることが多く、その過剰な拡大期間の中では単に「好景気」といわれる。バブル景気による過剰な経済拡大期があり、その後にはその反動としてバブル崩壊による大幅な資産価格下落や金融収縮などが起こり経済問題が多数噴出することとなる。結果として過去のその経済状況を否定的意味あいでバブルなどと呼称する。
中国はバブル経済に対して対処法を持っている?
日本でも平成バブルがあり、そのバブルがはじけて不況になりましたね。みんなとても浮かれていて、その状態が永久に続くと思っていたのでしょう。終わりなんて来るわけがないと。
しかし、自国の実力以上に経済が膨らんだ状態がいつまでも続かないということがわかっていれば日本でもある程度の対策はとれたはずです。現在の中国は日本のかつてのバブルをすでに勉強済みで、対策方法も十分承知しているはず。
米中貿易戦争に突入した今の中国が、まさに当時の日本と重なるのだ、という。日本のバブル崩壊はどのように起きたのか、当時の社会情勢はどうだったのか、とにかく当時の日本に関することはなんでも知りたいのだと。今の中国は本当に、日本のバブル崩壊期に相似しているのだろうか。中国人の間で米中貿易戦争の末、バブル崩壊に直面するという予測が広がっているのだろうか。

このくだりを読むと、中国はバブルが永続するとは考えておらず放置しておけばいずれ大きな痛手になるということも勉強済みであることがうかがえます。
つまり中国はバブル経済に対してある程度の対策は日本の状態などからある程度持っているはずです。ですから意図的に共産党がバブルをつぶすのではないでしょうか。
もちろん経済は水物であるので、すべての対策が有効に働くかどうかは分かりません。しかし無策ではないことは確かでかなり中国共産党は自国の経済状態に対して目を光らせて言うことはうかがい知れます。
米中の貿易摩擦は茶番になる?
中国の経済に大きな影響があるといわれているアメリカとの貿易の関係ですが、アメリカが中国に対して関税を引き上げる措置を取ろうとしています。いわゆる米中貿易戦争です。一見すると大きな強国であるアメリカのほうが強そうで、摩擦を起こしている中国が不利なようにイメージできるのですが本当に中国が不利なのでしょうか?
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ご覧の通りアメリカの貿易相手として大きなポジションを占めるのは中国で、アメリカの国内に流通する農産物や工業製品等の大きな貿易相手は中国になります。つまりアメリカ国内に入ってくる多くのものが中国製のものであり、これらに対してアメリカは関税を引き上げて輸入障壁を作ろうとしているのです。
アメリカはこの関税障壁によって自国内で生産する方向にシフトする意図があるのでしょうか?ただ、自国内に工場などが戻ってくる施策途上の段階でこれは自滅にならないでしょうか?
中国はすでに内需で自国の経済を回す方向へシフトしている?
一方の中国ですが、貿易は中国製のものを海外に輸出することが今までの産業のあり方だった。しかし中国がバブル対策の一つではないかと思われる政策の一つに内需を拡大させる施策を取っていることからその一端がわかると思いますが、中国の国内の消費で経済を回す方向性にシフトしはじめています。
輸出メインの経済は成長の持続性が内需型の経済より低い?
中国の魅力は何といってもその人口です。総人口数は13億という数で日本の10倍程度です。日本の10倍のチャンスが中国国内にあるといっても過言ではありません。中国の経済の成長過程で外需向けの産業が台頭するのは、輸出産業は労働が集約型で、労働者の労働力に頼ったものがまず台頭します。次に頭を使った知的な分野へ移行していくのですがまさに中国の経済の成長のそれと似ていると思いませんか?
都心部と山間部などで経済の格差が大きかった(多分今も未だ均衡していないとは思われるが)発展途上の当時は労働集約型の労働が重宝されます。しかし富を蓄え始めた後に起こるのは消費です。今後も米中貿易戦争が続くのであれば中国は間違いなく国内で生産して国内で消費する経済への志向を強めるのではないでしょうか。
もっともアメリカと貿易が関税のせいでできなくなるのであれば、中国が内需を拡大する政策を打ち出してくれば日本にもチャンスが巡ってきそうですね。
実は世界中が中国の内需拡大に期待している
内需を拡大するということは自国内の産業もそうですが、海外からの輸入も増えるということです。つまりは世界中が中国に消費してもらいたくてウズウズしているという構図が見えてきます。
かつては旺盛な消費で世界の経済をけん引したアメリカの消費が落ち込んできており、むやみやたらに借金をしていたアメリカ国民が今や借金ができない状態になりそうです。そうなると必要になるのはアメリカの代わりに世界の経済を引っ張っていってくれる存在。しかも国民が多くて、未だ発展途上の国となると中国やインドなどが目星をつけられるのは当然のことです。
中国バブルが崩壊して中国が崩壊したら誰も喜ばないのは誰が見ても分かりそうな事ではないでしょうか?
中国崩壊は誇張も入り混じっている?
中国はもうヤバい、中国なんかど関わるなとテレビやインターネットで発信するメディアもありますがしかし世界の経済を見てみると、中国は今後なくてはならない存在であり大事なお客様であるとことは分かります。
もっと言うと中国は優秀な人材が多く、(人口からもわかるように天才の出る可能性はアメリカ以上)海外に留学していた人材が続々中国へ帰国して自国で産業を立ち上げているのです。
つまり次のリーダーは中国ではないのか?とも言えるのです。
しかしどうしても中国と仲良くしたくない人たちや、中国に対して嫌悪感を持っている人たちもいますね。そういった人たちの願望込みで中国崩壊が叫ばれているかもしれません。
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